脳梗塞

脳梗塞ってどんな病気?

脳梗塞とは脳の血管が何らかの原因で細くなるか、つまってしまうことにより血流障害が生じ、その血管から血液を供給されている脳が影響を与えてしまう状態です。
脳梗塞はその原因によって、①アテローム血栓性脳梗塞、②脳塞栓症、③ラクナ梗塞に分類されます。
①アテローム血栓性脳梗塞は、脳の太い血管の内側に粥状のコレステロールの固まり(アテローム)ができ、脳血管を塞いで発症します。②脳塞栓症は心臓内壁に付着した血のりが、心房細動等の異常な心臓のふるえで剥がれ落ちて血栓となり、脳血管を急激に詰まらせるものです。③脳の非常に細い脳血管が動脈硬化で詰まってしまうものをラクナ梗塞(多発性脳梗塞、隠れ脳梗塞)と言います。
主な症状としては言語機能や運動機能の異常、体のマヒやけいれん、意識障害、けいれんなどがあげられますが、血管が詰まる場所によっては症状が出ない脳梗塞もあります。
なお、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作(一時的な脳血管の詰まり)の4疾患をまとめて脳卒中と総称しています。

脳梗塞の治療方法

脳梗塞は、その原因によって治療法やお薬が変わってきます。
一番重要なことは非常に早い段階で急性期脳梗塞の治療を開始することで、症状の進行予防や症状の早い改善の可能性、後遺症が軽減される可能性が非常に高くなることです。
イギリスでは急性期脳梗塞を速やかに治療しようと「FAST」というキャンペーンを行い、大きな効果を挙げています。
F:顔(Face)の麻痺、A:腕(Arm)の麻痺、S:ろれつ(Speech)が回らない、T:発症時間(Time)の意味で、顔や腕の麻痺、ろれつが回らない等の症状があり、特に発症時間から4時間半以内であれば血栓を溶かす薬を使用する治療を行うことが可能だからです。この治療方法は副作用もあるため、緊急対応が可能な大きな病院でしか実施が許可されていませんので、上記の症状が急に出現した場合には直ちに救急車を要請するのが最善の方法です。
当院は急性期治療のタイムリミットを過ぎた入院の必要が少ない軽い脳梗塞や、動脈硬化疾患が原因でおこるラクナ梗塞、急性期脳梗塞で退院された方などの、投薬継続や脳MRIでの経過観察を行うのが主な役割となります。

来院後の日常生活でご注意いただきたいこと

高血圧、糖尿病、高脂血症、男女別でのウエストサイズで定義される「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)が注目されています。この状態が4項目全部あてはまると脳梗塞の発症率も非常に高くなってしまいます。
したがって、日ごろから運動の習慣や食生活の改善など、生活習慣病のチェックを怠らないことが脳梗塞予防において大切なポイントです。当院では脳ドックも随時承っておりますので、40歳以降のかたは一度は脳の検査をすることをおすすめします。

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